『妄想代理人が面白かったわけ・２』

さて、この「妄想代理人」。
どうしてこんなに惹かれてしまったのだろうか？

惹かれてしまった一つの理由として、登場人物にあると考える。
登場人物は、デザイナーやルポライター、小学生や大学の助手等々…
世代や立場、職業などバリエーションに富んでいる。
正に「十人十色」だ。
そして、彼らのほとんどが何かに追い詰められたりどこかしら歪んでたりしている。
誰かに助けて欲しいと願ってしまう。

そして、追い詰められた者の前に必ず現れる少年バット…
そこに、リアリティと言うか、親近感を感じたのだと思う。
特に、自分が何かに追い詰められている時はなおさらそう感じる。

妄想代理人(2)
今敏能登麻美子飯塚昭三関俊彦