『「エンジェル」を読んで・２』

主人公の純一は幽霊なのだが、その幽霊の設定が面白い。
場所を思い浮かべれば、その思った場所に瞬間移動ができるというのだ。だから純一はしょっちゅうコンサート会場でクラシックを聞きまくったらしい。
しかし、物理的な力を働かせる事は出来ない。その為、物が触れないジレンマに襲われている。
さらに、幽霊はそれぞれに何か特別な力を働かせる事が出来ると言う事を同じコンサート会場に居合わせた初老の幽霊に聞いたのだ。（その初老の幽霊は風を起こせるのだ。）
しかし、その特別な力は鍛錬をしないと使えないらしい。純一には電気を操る力があったようで、パソコンを操ったりしている。（但し、純一が好きなＣＤ等はＣＤを持つ事が出来ない為、聞けないのだ）
実はまだ色々な能力があって、純一はその能力を駆使して自分が死んだ謎を解き明かすのだが、これはまた次回に…

エンジェル
石田衣良