「予言」を見て・２

とりあえず、話を説明したいと思う。
家族と一緒に旅行に行った帰り、電話ボックスに立ち寄ったある男のところに「恐怖新聞」が届く。
その内容は自分の娘を乗せた車がダンプカーと正面衝突して炎上してしまうと言う内容のものだった。
そして、それが現実に起こってしまう。

その事件がきっかけで３年後、男と妻は別れて全く違う生活を送るようになるのだが、男の方も妻の方も、恐怖新聞に関わった事件に出くわす。
皮肉にも恐怖新聞によってまた出会う事になるのだ。
恐怖新聞に関わるうちに男はついに「恐怖新聞」を書いてしまうようになる。勝手に手が動いてしまい、書かれた物が現実になっていくのだ。

男と妻は幾多の調査の末に「恐怖新聞」の内容を変えようとした者のところまでたどり着き、その末路を見る。
その時、妻が電車の脱線で死ぬと書かれた恐怖新聞が届く。それを知った男は妻を助けてしまう。結果、男の体にも異変が起こる…

この後を言うとネタバレになるのであまり言えないのだが、悪夢を見させられるのだ。それも、その男にとって何よりも見たくない物を何度も、何度も…
見たくない物を見させられる、その事がどれだけ恐ろしい物か…

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三上博史 つのだじろう 鶴田法男


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