面白い原因とつまらない原因~遊財町の独り言~ -12ページ目

「PERFECT BLUE」が面白かったわけ・1

今敏監督が1997年に手がけた作品だが、監督の原点はここから始まったように思える。
具体的なストーリーは下の通りだ。

B級アイドルグループ“チャム”のメンバー・霧越未麻(きりごえ みま)は、アイドルを卒業し、女優へと転身する事になるのだがその際に、自分自身に暗い影を作ってしまう。
具体的に言うと、事務所側や製作側の意向でドラマ内でレイプシーンを演じたり、ヘアヌード写真集を撮る事になる。
すると、謎のストーカーによるイヤガラセや関係者に対する殺人事件、更に「輝いていた時の自分」が現れ、暗い影となってしまった自分自身をじわじわと蝕むようになる。そして、その「光」の正体は意外な人物だった…

この話はとてもリアリティがあり、97年製だとは思えない程のクオリティを誇っている。
そのリアリティを生み出した理由として未麻役を演じた岩男潤子さんの力もあるのかもしれない。その理由は後ほど話す事にしよう。

PERFECT BLUE
竹内義和 今敏 岩男潤子 松本梨香

B0000V4O38
ジェネオン エンタテインメント 2003-12-21
売り上げランキング : 6,255

おすすめ平均 star
starえぐい。
star素晴らしいです
star熱をもたないえげつなさ

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「うつくしい子ども」が面白かったわけ・1

最近、この「うつくしい子ども」を読破した。
本当はもう少し時間をかけて読む予定だったのだが、
先が気になって仕方が無いので止められない。面白い本だとこんな現象が起こるみたいだ。

この話は、主人公の中学生<ボク>の一歳年下の弟が、殺人事件を起こしてしまう所から始まる。
あらすじだけを見ると「酒鬼薔薇事件」をつい想像してしまうが、これは<ボク>が、
「弟は何故殺人を犯したのか?」と原因を追究する物語なのだ。
当然、弟が殺人事件を起こしたせいで、世間やPTA、マスコミや同級生などに責められながらの戦いになる。
だが、仲間もいる。学級委員長の長沢くん、ボーイッシュなハルキ、車イスのミッチーに記者の山崎さん。
<ボク>は少しづつ弟が殺人事件を起こそうとした理由に近づこうとするが…

この本を見て一つ思った事がある。
中学生の生活はこんなにも息苦しいものなのだろうか…
こんなにも集団と言う物はヒドイ、無情な物なのだろうか…
自分が昔、中学生だった頃を振り返ってもイマイチピンと来ない。
が、集団の無情さにはある部分納得する。

と考えると、自分が中学生だった頃は今より多少は幸せだったのかもしれない。

うつくしい子ども
石田 衣良

4167174057
文芸春秋 2001-12
売り上げランキング : 7,797

おすすめ平均 star
star報道について考えさせられた
star色々考える。
star殺人犯の家族の視点

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魔法戦隊マジレンジャー・緑の兄貴が人気者なわけ・2

今週のマジレンジャーはまた兄貴エピソードだったのだが、
また、兄貴の魅力の一つを垣間見えた。

芳香が嫁に行くと言うエピソードだったのだが、やはり兄貴は結婚に反対してしまう。
兄としてだけではなく、一家の長としての責任などもあるのだろう。
最初は断固として反対するのだが、花婿の命が冥獣にかけられた呪いのせいで
あと一日しか無いと分かり、その今日一日だけは最高の日にしたいと訴えかけたのだ…

すると兄貴は、花婿を冥獣の呪いから救う為に、一人冥獣に立ち向かう…

これを見て思う事は、兄貴がいかに家族を大切にしているかと言う事だ。
芳香の結婚に反対するのも、花婿の呪いを解こうと必死になるのも、
ある意味、方向が逆なのかもしれないが、
家族の真の幸せを願っているからなのだろう。
メーカー: バンダイ
商品名: 戦隊ヒーローシリーズ2 マジグリーン

デカレンジャーが面白かったわけ・4

王道的な面白さを誇っていたデカレンジャーだが、
デカレンジャーで初めて試みられたシステムも色々存在している。

その一つで、敵が組織化されていないと言う事が挙げられる。
元来、戦隊物の敵は何かしらの組織が形成されている。
(地底冥府インフェルシア、邪命体エヴォリアン、宇宙忍群ジャカンジャ等々…)
基本的な構成は大ボス、幹部(この中に怪人を巨大化させる要因がいる事が多い。)今週の怪人、ザコ、と言ったような感じだ。
しかし、デカレンジャーの場合、敵がそう言った組織を組んではいないのだ。

具体的な構成としては、今週のアリエナイザー(怪人)に対して
エージェントアブレラがドロイド(ザコ)や怪重機(巨大マシン)を提供すると言う形になる。

こうした特殊な構成にした事で、「縛り」がなくなった。
具体的にはアリエナイザーは犯罪を起こすのに別にアブレラと接触しなくてもよくなった。
さらに、回によっては巨大化したり巨大メカでの戦闘を必ずしも行わなくてもよくなった。

例えば、「訓練生時代の良きライバルが殺し屋になってしまい、敵として立ちはだかる。」
「恋人の弟が実はアリエナイザーで、姉の命を救う為に犯罪に手を染めてしまっていた。」
「昔の兄弟弟子の逆恨みのせいで戦わざるを得なくなる。」
等々、敵が組織化されているとなかなか描きにくいエピソード等も描けるようになる。
これによって話の幅が広がったのだ。

特捜戦隊デカレンジャー VOL.4
特撮(映像) 載寧龍二 木下あゆ美

B0002T26CE
東映 2004-11-21
売り上げランキング : 7,586

おすすめ平均 star
star本当に良い作品です、
starナレーションに注目!もちろん、ボスのセリフにもね。
star100”満点”です

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アバレンジャーがつまらなかったわけ・7

実は最近、「デカレンジャーVSアバレンジャー」を借りて見た。
それで久しぶりにアバレンジャーの面々を見たのだが、
それによってとある重大なポイントを思い出した。

暴赤によって引き起こされている、つまらない原因である。

暴赤バンの前に出現したアリエナイザー、ギンジフ星人カザック。
なんとか良い所までカザックを追い詰めたが、
なんと暴赤は舞ちゃん(暴赤の連れ子)からかかってきた電話に出てしまっていたのだ!
戦闘中にも関わらず。

正直、私は暴赤のそんな所が大嫌いだ。
いくら前々から約束していたからと言って、その場で出る馬鹿がどこにいるというのだ。
バンが切れるのも無理はない。
そんなに出たければさっさと目の前の敵を片付けるのが真のヒーローではないか。

これは「馬鹿」と言うよりは「白痴」と区別した方が良いかもしれない。
(バカキャラと単なる馬鹿を区別する意味でも。)
きっと本編でも暴赤はこうした白痴の限りを繰り返したのだろう。
アバレンがつまらなかった要因の大きな一つに違いない。

特捜戦隊デカレンジャーVSアバレンジャー
特撮(映像) 八手三郎 坂本太郎 載寧龍二

B0006U0HD4
東映 2005-03-21
売り上げランキング : 2,313

おすすめ平均 star
star特捜戦隊デカレンジャ-VSアバレンジャー
star感動シーンがない
star懐かしい☆

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デカレンジャーが面白かったわけ・3

デカレンジャーが面白い理由の一つとして、やはりカッコイイと言うのがある。
何と言えば良いか、決めるところはバッチリと決めてくれる、それがデカレンジャーの魅力とも言える。
つらつらと文章を並べただけだと分かり難いので、ある回を例に出してみよう。
第13話「ハイヌーン・ドッグファイト」の回だ。

刑事だった頃のドギーに重傷を負わされ、ドギーを目の敵にしているベン・G。
そのベン・Gがドギーに挑戦状を送りつけた。
スワンさんを連れ去り、彼女を死なせたくなかったら指定の場所に来い、と呼びかけたのだ。

単身乗り込んでいくドギー
待ち構えていたベン・Gはアーナロイドを100体繰り出してくる。
その時、マスターライセンスを取り出し、デカマスターへと変身するドギー
「100体か…腕慣らしには丁度いい。」

アーナロイドを次々とディーソードベガでぶった斬るデカマスター
画面上に出てくる謎の「100」と言うカウンター。
デカマスターがアーナロイドをぶった斬る度に1ずつカウンターが減り続けるのだ。
そして瞬く間にカウンターを0にしてしまった。

しかしベン・Gはスワンさんを盾にしてデカマスターに襲いかかる。
さらにスワンさんに巻き付けられていた時限爆弾の残り時間も押し迫っていた…

そんな時、デカマスターは決心してベン・G目がけて突っ込んでいった!
ベン・Gは思わずデカマスター目がけて弾丸を放つがデカマスターは見事な刀さばきでそれをかわし、
導火線を切断して、立て続けにベン・Gに止めのベガスラッシュを食らわせたのだ!

そしてスワンさんをお姫様ダッコしながら歩くデカマスター

文章ではなかなか説明しにくいが、ドギーがとても渋くてカッコ良かったのだ。
まず、今まで着ぐるみキャラがここまで活躍するのも珍しい。
(さらには変身までするのも)
さらには、ボス自ら戦闘、スワンさんとの関係、等々色々な見せ場を作ってくれる。

この回だけが良かったのではない。デカレンジャーはこう言った見せ場を各話ごとに
見せてくれているのだ。
こう言った見せ場を要所要所に盛り込んでいったからこそデカレンジャーはあそこまで
面白かったのだと思う。

特捜戦隊デカレンジャー VOL.3
特撮(映像) 載寧龍二 木下あゆ美

B0002HV3Q6
東映 2004-10-21
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おすすめ平均 star
star本当に良い作品です、
starウメコの母性に乾杯!
star男、純情デカレッド。

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アバレンジャーがつまらなかったわけ・6

前のおさらいからいきなり入る。

ステゴスライドンは爆竜トップゲイラーによって連れ去られてしまった。
トップゲイラーとは暴殺の相棒爆竜で、かつてダイノアースの大都市を一夜で
滅ぼした事もある凶悪な爆竜らしい。

そんなわけでステゴスライドントップゲイラーの特殊な力
(すべての爆竜と合体できるらしい)で無理矢理合体させられ、
キラーオーになってしまった。

おさらいはここまでで、実はこのアバレンオーとキラーオー、合体させる事が出来るのだ。
その名も、「キラーアバレンオー」と言う。
(この名前自体、正義の味方のクセに「キラー」って…と言う突っ込みを入れたいくらいだ。)

アバレンオーとキラーオーを運良く持っている人はとりあえず押入れから引っ張り出し、
アバレンオーはそのまま、キラーオーをステゴスライドントップゲイラーに分解し、
ステゴを足場、トップゲイラーを背中にくっつけて欲しい。
これで「キラーアバレンオー」の完成だ。
(持ってない人は「キラーアバレンオー」で検索して見てください。)

さぁ、この風貌…何か色々と違和感はないだろうか?
「合体」と名は付いているが、合体と言うより先の「爆竜コンバイン」の聞き間違えではないかと言う
風貌ではないか?
要するに、アバレンオーに土台を付けただけなのである。
今までの戦隊ロボと違って複雑なロジックも無ければ見栄えも変わったりしない。
戦隊ロボの合体はメインディッシュと言っても過言ではないほど肝心な部分なのに
正直がっかりである。

さらにこのキラーアバレンオー、テレビ版では一切出てこないのだ。
テレビ版ではこの状態にマックスオージャ(3号ロボ)のお面と武器を拝借して
合体させた「オオアバレンオー」としてでしか出ていないのだ。
しかも出番は1回だけ。

このグダグダとしか表現できない雰囲気は何なのだろうか…
デカレンもハリケンも(余剰パーツは出てしまっていたが)しっかり合体していたと言うのに…

スーパー戦隊シリーズ 爆竜戦隊アバレンジャー Vol.6
特撮(映像) 西興一朗 冨田翔 いとうあいこ

B00016ZPB2
東映 2004-03-21
売り上げランキング : 15,280

おすすめ平均 star
starあ~り~え~な~い\(^o^)/
star暴れまくれ!

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アバレンジャーがつまらなかったわけ・5

さて、ついにその5まで達してしまった。
今回書かなくてはいけないのは「キラーアバレンオー」に関してだ。

その前に、今回の爆竜(合体ロボの材料)に関して少しおさらいをしよう。

爆竜ティラノサウルスが頭と足を含めた胴体と右腕(ドリルと言った方がいいのか?)
トリケラトプスが左腕、プテラノドンが胸の飾りと冠になってアバレンオーになる。
そして爆竜コンバインと言うシステムがあり、バキケロナグルスディメノコドンと言った爆竜達が
右腕ないし左腕となって新たな武器となる事もある。

百獣戦隊ガオレンジャーの時と似たようなシステムだが、大概の爆竜が腕にしか装備できない為、
しょっちゅうトリケラが分離したり、ティラノの尻尾が縮小したり、ある意味理不尽なアクションを起こす。

そして、ステゴスライドンと言う爆竜がいるのだが、こいつは他の爆竜と違って腕ではなく、
アバレンオーの足場となる。
いちいち分離したり縮小したりしないで済むので、アバレンオーにとってはかなり便利な爆竜だ。

しかし、それも永くは続かなかった。ステゴスライドンが寝返ってしまったのだ。
あの白い爆竜によって…

スーパー戦隊シリーズ 爆竜戦隊アバレンジャー Vol.5
特撮(映像) 西興一朗 冨田翔 いとうあいこ

B0000ZP49M
東映 2004-02-21
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starキラー登場★
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starキラー登場

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魔法戦隊マジレンジャー・緑の兄貴が人気者なわけ・1

魔法戦隊マジレンジャーのマジグリーン・小津 蒔人。
通称「緑の兄貴

私はこの緑の兄貴がとても大好きだし、他のサイトとかでも結構好きだと言う人が多いらしい。

なぜ兄貴はこんなにもみんなに好かれているのだろうか…?
理由は兄貴のキャラクター性にあると言える。

その性格だが、とにかく熱い!この一言に尽きる。
そのせいで空回りすることもしょっちゅうだが、自分の信じる方向に一直線なのだ。
兄貴エピソードを見るとそれが如実に出ている。

好きな人のためなら花の咲かない種のサボテンも必死に花をさかせようとしたり、
冥獣相手に変身もしないで立ち向かったり…

思うのだが、こんな人はそうそう身近にはいないだろう。
何かに向けて一直線で、とにかく熱い。
そんな人を見ていると、なぜか見ているこっちも熱くなる…

私はそんなキャラを通称「バカキャラ」と銘々している。
それは単にバカだからと言う事ではなく、
バカみたいに頑張れる、頑張っていると意味でそう呼んでいるのだ。

そんな兄貴の「バカ」な所がみんなの心も熱くさせてくれるのだろう。
メーカー: バンダイ
商品名: 戦隊アクションシリーズ2 マジグリーン

アバレンジャーがつまらなかったわけ・4

そう言えば、もっと忘れ去られている奴を忘れていた。
ガイルトンと言う、とてつもなく影の薄い敵幹部がいたのだ。
他のブログ(http://ameblo.jp/blog/tbinterface.php/300dbbcd714937eefe4a86214b19eb64 )を見てやっと存在を思い出した程に
影が限りなく薄いのだ。

ガイルトンとは、マホロ(ジャンヌ)の兄で、かつてはミズホと言う名のダイノアース人だった。
しかし、何故か暗黒の鎧を装備してエヴォリアンに加勢する事となってしまったのだ。

これだけ書き綴るといじりがいがあるはずである。
元ダイノアース人だし、裏切りの戦士だし、暗黒の鎧の設定(※)もなかなか面白い材料だったはずだ。
(※呪いの鎧で、装備すると善の心を失うらしい。)
しかし、このガイルトン。1、2話くらいしか出番が無かったのである。
さらに言うと、3話では死んだ事になっていたのだ!

正直、何の為の出番だったのか…
死んだことによって後々のストーリーに生かされているのかと言えばそうでもない。

そう。正に無駄死にである。
暗黒の鎧自体は後半でちょっと活躍はしたのだが、
ガイルトン自体は相当中途半端な存在である。
もう少し延命させるなり、「実は新しい戦士だった」とか言う展開にすれば
良かったのかもしれないが…

スーパー戦隊シリーズ 爆竜戦隊アバレンジャー Vol.4
特撮(映像) 西興一朗 冨田翔 いとうあいこ

B0000ESL89
東映 2004-01-21
売り上げランキング : 30,944

おすすめ平均 star
star幸人さんの過去
starますます大アバレ

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